小説風日記〜100M走〜
2003年9月8日 体操服に着替えて外に出てみると9月にしては結構日差しも強く、生暖かい風が吹いている。今週の週3時間の体育は陸上で、100M走と砲丸投げである。中学校時代の3年間は陸上部で100Mと400Mのランナーであった。県内にも僕より早い人は何十人といたが、それでも市内に範囲を狭くするとそれなりの成績を残してきたつもりだ。
今回は陸上用スパイクも履いてないし、土はゴムではなく土である。それに大会のように8人ではなく二人で走る。
約3年ぶりに100Mを走るからか少し懐かしくそして緊張した。と、言っても大会のようにスタンドには大勢のお客が居るわけでもなく、横には自分よりもマッチョで早そうな人がいるわけでもないのだが・・・。スタブロ(スタート時に足を置いておく所)を自分の足に合わせてみる。この作業も3年ぶりだ。3年前はクラブで毎日のようにこの作業をしていたとは考えられないくらい僕は陸上から離れてしまっていた。というより、この3年間ほとんど運動をしてない。特に夏休みは家に引きこもってばかりいた。それでも100M位は走りきれるだろうと言う思いだった。
ピストルではなく口のドン!と言う合図で思い切りスタブロを蹴る。体が覚えていたのか無意識のうちに前傾姿勢で約20Mは走る。この地点ですでに隣りのT君の姿は見えない。でも、T君の気持ちはよく分かる。スタートを失敗したら最初の方はたいして伸びが無く、相手の背中を追う形で走らなければならない。しかもドンドン離れていく。これが意外と辛い。そして、徐々に体が立てになり始める。やはり中学校時代の練習を体が覚えていた。腕が自然に触れ、それにつられて足も自然に前に出る。このままスピードが伸びていく・・・はずだったのだが、50Mを過ぎた地点から体が重くなり始めた。筋肉が言うことを聞かない。こんなはずでは!そんな思いを持ちながらもなんとか100Mを走り抜けた。
タイムは13.5だった。3年前の最高は12.3だから1秒以上も差が着いている。今の僕と当時の僕が競争をすると1M近くの差がつくかもしれない。これはショックだった。昔は200Mまでなら全力に近いペースで走ることが出来たのに、今では50Mでバテテいる。400M走でラスト100Mを今日以上に言う事を聞かない体で走っていたのに・・・。
そして、走り終わってみると僕は酸欠か日射病か熱中症か、とにかくものすごく気分が悪かった。これは次の授業の国語の途中まで続いた。やけにテンションの高い先生の声と僕の席の近くで話す男子の声と体育館でバレーの授業をしている隣りのクラスの女子の声が洗濯機の中に入れた洗濯物のように脳の中でグルグルとまわっていた。本当に体力の衰えを感じた。人間こうやって年をとっていくのだなぁー。
今回は陸上用スパイクも履いてないし、土はゴムではなく土である。それに大会のように8人ではなく二人で走る。
約3年ぶりに100Mを走るからか少し懐かしくそして緊張した。と、言っても大会のようにスタンドには大勢のお客が居るわけでもなく、横には自分よりもマッチョで早そうな人がいるわけでもないのだが・・・。スタブロ(スタート時に足を置いておく所)を自分の足に合わせてみる。この作業も3年ぶりだ。3年前はクラブで毎日のようにこの作業をしていたとは考えられないくらい僕は陸上から離れてしまっていた。というより、この3年間ほとんど運動をしてない。特に夏休みは家に引きこもってばかりいた。それでも100M位は走りきれるだろうと言う思いだった。
ピストルではなく口のドン!と言う合図で思い切りスタブロを蹴る。体が覚えていたのか無意識のうちに前傾姿勢で約20Mは走る。この地点ですでに隣りのT君の姿は見えない。でも、T君の気持ちはよく分かる。スタートを失敗したら最初の方はたいして伸びが無く、相手の背中を追う形で走らなければならない。しかもドンドン離れていく。これが意外と辛い。そして、徐々に体が立てになり始める。やはり中学校時代の練習を体が覚えていた。腕が自然に触れ、それにつられて足も自然に前に出る。このままスピードが伸びていく・・・はずだったのだが、50Mを過ぎた地点から体が重くなり始めた。筋肉が言うことを聞かない。こんなはずでは!そんな思いを持ちながらもなんとか100Mを走り抜けた。
タイムは13.5だった。3年前の最高は12.3だから1秒以上も差が着いている。今の僕と当時の僕が競争をすると1M近くの差がつくかもしれない。これはショックだった。昔は200Mまでなら全力に近いペースで走ることが出来たのに、今では50Mでバテテいる。400M走でラスト100Mを今日以上に言う事を聞かない体で走っていたのに・・・。
そして、走り終わってみると僕は酸欠か日射病か熱中症か、とにかくものすごく気分が悪かった。これは次の授業の国語の途中まで続いた。やけにテンションの高い先生の声と僕の席の近くで話す男子の声と体育館でバレーの授業をしている隣りのクラスの女子の声が洗濯機の中に入れた洗濯物のように脳の中でグルグルとまわっていた。本当に体力の衰えを感じた。人間こうやって年をとっていくのだなぁー。
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